快適に使えるネットワークの実現

我々は、「いつでも、どこでも、”快適に”通信できる」を実現するための研究に取り組んでいます。 すでにライフラインとなったネットワークでは、通信できるかどうかはもちろん、 快適に通信できることが大きな要求になっています。 通信メディアがブロードバンド化しても、それ以上に動画などのリッチコンテンツ利用が増加し、 ネットワークの「輻輳」が通信品質(QoS)を劣化させます。 この輻輳を解消する輻輳制御の技術開発を行っています。 特に、近年テザリングやポータブルWiFiルータなどで、あるいは車載の無線LANによるV2Xと呼ばれる乗り物通信など、 非常に多くの無線LANが近接して存在するようになっており、輻輳制御はますます重要になってきています。

干渉を考慮したネットワークのQoS向上

  • ソーシャルネットワークをベースとしたモバイルアドホックネットワークにおける多数の近接したアドホックネットワークのQoS制御
    • 多数の近接したモバイルアドホックネットワークの配置制御
  • 近接した多数のM2Mノードの通信における輻輳制御
    • 安全安心を実現する歩車間・車車間などのV2X通信における輻輳制御
  • 近接した多くの無線LANにおける輻輳制御
    • ネットワーク利用率の低コスト計測方法

セマンティック通信を用いたQoS向上

  • 「ユーザを通信のために移動させる」制御を用いたQoSの改善技術
    • アドホックネットワークにおけるユーザ移動(ノード移動)制御によるQoS向上
    • ガイドなしAMR(自律走行ロボット)の「寄り道」経路制御によるQoS向上
  • 「サーバ」をクライアントのために移動させる機能移動制御を用いたQoS向上
    • 多段階情報処理アーキテクチャ
    • VM移動による負荷分散処理制御